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お題-モデリングコンテスト

memo

お題:業務システム 以下の記述をもとに、「業務システム」というもののモデルを作成してください。またその際に、次の観点を反映してください。 観点: * システムが提供する機能と、その機能にいくら費用がかかっているかを管理したい。 * 運用が滞りなく漏れなくできているかを確認したい。 * システムを稼動させるために必要なハードウェアおよびソフトウェアと、その調達に必要な作業を把握したい。 記述: 業務システムは日常の業務で使用するための、いくつかの機能の組み合わせで構成される。業務によって利用する機能は異なり(重なることもある)、また業務のカテゴリーによりサブシステムに機能をグルーピングすることもある。業務のカテゴリーとは、「開発」「営業」「総務」「人事」などだが、実際の業種・企業によっても千差万別である。 システムはハードウェアとソフトウェアの組み合わせで構成される。ハードウェアはサーバー機、クライアント機、インフラ(ネットワークなど)に分類できる。クライアント機は普通のPCであったり、携帯電話、ハンドヘルド端末、バーコードリーダーとレジスターなど、いろいろありうる。種類によって調達先も違うし、調達の形態(購入、レンタル、リースなど)も変わってくる。 ソフトウェアはOSやミドルウェア(データベース、メッセージング、アプリケーションサーバーなど)、パッケージなど出来合いを購入するものと、このシステムのために開発して使用するものがある。新たに開発する部分がシステムの本体と言える。システムが提供する機能は大部分が新規開発部分で実現される。データベースなどのミドルウェアも利用するが、画面や帳票などの入出力と情報の処理の部分は、そのシステムに合わせて設計・開発するのが一般的である。 ハードとソフトはそれぞれに運用が必要だが、自動化されている運用と手作業の運用がある。特に異常時の運用は、定型化しにくいので手作業になることが多い。大規模なシステムでは専任の担当者が運用作業をすることが多いが、小規模なシステムだと業務ユーザーが運用作業もおこなうことが多い。ソフトウェアの運用は、それぞれのパッケージやサブシステムごとに別々の運用が必要になることが多い。 システムにかかる費用はさまざまである。ハードウェアやパッケージソフトウェアの購入と保守契約やライセンス更新、開発にかかる費用、運用のための人件費、故障したときに代替を調達する費用と修理費、ハードウェアを設置して維持する費用(場所代、電気代、バックアップメディア、など)、ユーザーの教育とサポート、などなど細かく見ていくときりがない。しかし必要な費用を正確に管理することは重要である。 いっぽう、業務システムから直接得られる利益は一般にはゼロである。業務システムは業務を遂行するために利用するものであり、業務そのものが利益を計上することはあってもシステムそのものが利益になることは少ない。システムによって得られる利益(あるいは利益の減少)を管理することは重要だが、一般的な方法はない。